「警察に相談したけれど、証拠がなくて受理されなかった」
「具体的な危害がないと動けないと言われた」
被害者の方からよく聞く言葉です。しかし、動かない時間が長いほど、加害者側の行動はエスカレートします。
本記事では、熊本で実際に実施したストーカー調査の現場をたどりながら、探偵が何をし、依頼者の安全をどう取り戻すのかを具体的に解説します。
1. ストーカー行為と「好意」の境界線
相手が望まない反復継続的な接触・待ち伏せ・監視は、たとえ恋愛感情が背景にあっても違法行為になりえます。代表例は以下の通りです。
- 自宅・職場・通勤経路での待ち伏せ、押しかけ、尾行
- DM・メッセージ・電話の執拗な送信、既読確認の強要
- 監視を告げる言動(「見ている」「知っている」等)
- 位置情報の追跡、無断でのGPS設置や盗聴・盗撮
「好きだから見ていただけ」という言い訳は、被害者の自由を奪う行為を正当化しません。拒絶後も続く接触は境界線を越えています。
2. 警察がすぐ動けない理由と、探偵が必要な理由
多くの警察署は、通報や相談を軽視しているわけではありません。必要なのは客観的な証拠と具体的な危険性の立証です。現場で発生した日時・場所・状況が記録され、加害者の関与が明確であることが求められます。
そこで役立つのが、探偵による証拠収集。
張り込み・尾行・撮影・記録化を組み合わせ、警察や弁護士が動きやすい形に整えます。当社の報告書は、時系列・地点・角度・被写体の動静が一目でわかるよう構成。「恐怖の継続」を事実として示すことで、警告・任意同行・接近禁止命令等への道を開きます。
3. 【熊本での実例】駅構内の人混みの中で確認した「付かず離れず」
依頼の背景
依頼者は熊本在住の女性。通勤時間帯になると、必ず同じ男性(50代)が一定距離を保って後方に現れるという相談でした。警察に相談したものの、「偶然の可能性も否定できない」との回答。そこで当社が調査に着手しました。
調査の流れ
まずは通勤動線の把握。時間帯・改札・乗り換え・出口・休憩場所を地図化し、観察ポイントを設定。初動2日間は広域観察に徹し、対象者の出現パターンを抽出。3日目以降、調査員2〜3名体制で張り込みと追尾を開始しました。
決定的な証拠
駅構内の人混みでは「付かず離れず」の距離保持が典型です。対象者は人の列の陰に身を置き、依頼者が止まれば止まり、曲がれば曲がり、改札で距離が空けば早足で詰める。その様子を、複数方向から写真・動画で記録。
エスカレーター付近やサインボード下での待機も撮影できました。特に、依頼者がコンビニに立ち寄ると店舗外で数分待機し、再び後方につく追随行動が複数回確認され、偶然の反復では説明がつかない事実が積み上がりました。
結果
この記録を時系列で整理し、顔が特定できない角度の静止画と動線図を添付して報告書を作成。依頼者は弁護士とともに警察へ提出し、対象者には警告が発せられ、以後のつきまといは止みました。
4. 探偵が行うストーカー調査の標準フロー
- 1無料ヒアリング
いつ・どこで・どのような不安があるのかを丁寧に聴取。証拠化すべき場面を特定します。 - 2事前下見・動線設計
駅・会社・住居の周辺環境、カメラ配置、人流を把握して観察ポイントを決めます。 - 3張り込み・尾行
調査員2名以上で連携し、徒歩・電車・タクシー・バイクを使い分け。目線・速度・反転行動など特徴を記録。 - 4証拠撮影
プライバシー配慮の角度で、反復継続性や待ち伏せを示す連続写真・動画を取得します。 - 5報告書作成
時系列表、地図、撮影画像、観察メモを統合。警察・弁護士が使いやすい体裁で納品。 - 6アフターフォロー
通勤ルート変更、防犯カメラ設置、同居家族への共有、法的手続き同行などを支援。
6. よくあるQ&A
7. 被害者の心を守るアフターフォロー
証拠が揃って終わりではありません。当社は顧問弁護士の紹介、生活動線の見直し、職場への共有文面作成、家族への説明サポートまで伴走。LINEでの連絡はこまめに行い、夜間の不安にも可能な限り対応します。
8. まとめ:一人で抱え込まないでください
ストーカー行為は、誰にでも起こり得る身近な犯罪です。あなたが感じた違和感は、経験上、的中することが少なくありません。
「まだ大丈夫」と我慢せず、今日から安全確保と証拠化を始めてください。
私たちが、あなたの平穏な日常を取り戻すまで伴走します。